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「ロウテック、ハイタッチ」で注目のスーパー、スプラウツ・ファーマーズ・マーケット
2010年08月11日 (水) | 編集 |
先週末に、会社のスタッフから「とっても面白いスーパーがあります!」と興奮した声で電話がかかってきました。近所にできたスーパーになんとなく足を運んでみたら、あまりにも素晴らしかったのでその場で電話をくれたらしいのです。

店舗の名前は、「スプラウツ・ファーマーズ・マーケット(Sprouts Farmers Market)」。私も早速行ってみました。

スプラウツ・ファーマーズ・マーケット(Sprouts Farmers Market)概観



「ファーマーズ・マーケット」とはあまり耳慣れない言葉かもしれませんが、欧米の特に都市部で、近郊で農作物をつくっている生産者(「ファーマーズ」)が集まり、週に一度くらいの割合で消費者に直接農産物を販売する市場(いちば)のことを、「ファーマーズ・マーケット」といいます。消費者にとっては、「生産者と触れ合いながら買い物できる」ことから、鮮度の高い生産物を安心して入手できるというメリットがあります。

スプラウツ・ファーマーズ・マーケット(Sprouts Farmers Market)の野菜や果物売り場



一般の「ファーマーズ・マーケット」は屋外で行われますが、スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは、ファーマーズ・マーケットをまるまる屋内にもってきたような店で、店内に足を踏み入れた瞬間、なんともいえない楽しい気分になります。・・・と、言っても、別に何のしゃれっ気があるわけではありません。英語でよく表現されるところの「No Frill(飾り気のない)」です。アメリカで、「オーガニック・自然食品スーパー」の代表格であるホールフーズ・マーケットが、劇場のようにドラマティックなディスプレイと高級感でブランディングしているのとは対照的に、スプラウツは田舎臭いほどの素朴さ。売り場の名前は三方の壁にでかでかと大きく、手書き風にディスプレイされています。什器は「これでもか」というほどミ二マイズされ、店内中央の空間にはフルーツや野菜がダイナミックに積み上げられています。

スプラウツ・ファーマーズ・マーケット(Sprouts Farmers Market)店内の野菜や果物



フルーツも野菜もちょっと形のいびつなものが多いのですが、とにかく安い!近年、スーパーもGM化してきて、食品以外のものも多種多様に扱うようになりましたが、スプラウツの主力商品はとにかく食品です。普通のスーパーのように、各カテゴリーで「迷うほどの品揃え」はないけれど、店舗の装飾にこだわらず、品揃えを絞ると、これだけ安くなるのか!と感心しました。

スプラウツの企業使命は、「アメリカ国民が、健康な食生活を通して、長く健やかな人生を送れるように支援すること」、しかもそれを、「そんなにお金を遣わないで実現する」ことを可能にすることだそうです。前述のホールフーズ・マーケットは、確かに良いものはあるけれど、とにかく高くて、「ホールフーズ・マーケット」ならぬ、「ホール・ペイチェック(一回買い物しただけで給料が吹っ飛ぶ)」などと揶揄されているし。この切り口もいいな、と思いました。ナチュラルとかオーガニックとか、産地直送とかいうと、「高い」というイメージがついてまわりますが、そのイメージを見事に覆してくれている。ごく普通の人たちが、「ここ安いね」と会話を交わしながら楽しげに買い物をしている姿に、私も幸せを感じました。

スプラウツ・ファーマーズ・マーケット(Sprouts Farmers Market)店内で買い物する人たち


飾り気もないし、あきれるほどローテクで、あかぬけてないのに、どうしてこんなに居心地が良いのかな・・・と思っていたら、わかりました!魅力の隠し味は、「人」です。スプラウツでは、「チーム・スプラウツ(Team Sprouts)」と書いてある真っ赤なTシャツを着たスタッフがどのコーナーでも商品をどんどん補充していて、通りかかると「何かお探しですか」と声をかけてくれるんです。一般の大手スーパーでは、こちらから声をかけても面倒くさそうに対応する「顧客アレルギー」の店員が多い中で、これも新鮮な体験。

スプラウツ・ファーマーズ・マーケット(Sprouts Farmers Market)のTシャツを着たスタッフ



店内には、スプラウツの「コア・バリュー」がザッポスさながらに誇らしげに掲示されていました。

• 「お客様に価値を提供できるか」、それが、すべての判断基準となる
• 役職や職種を問わず、社内の全員から意見を募り、創造性とイノベーションを奨励する
• すべての人に、公正かつ倫理的に接すること
• 家族、友人、同僚、そして顧客への忠誠を守ること
• 仕事と楽しさが一体化した職場をつくること

スプラウツ・ファーマーズ・マーケット(Sprouts Farmers Market)店内に掲げられたコア・バリュー



スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは、アリゾナに本社を構えるチェーンのスーパーで、2002年に設立され、以来急成長を遂げています。テキサス、コロラド、カリフォルニアにも進出し、この不況の中にあってカリフォルニア州内だけで今年約10店を開設予定だとか。

それにしても、グローサリー系では私の大好きなトレーダー・ジョーも、独創性あふれるマーチャンダイジングもさることながら、店員さんとお客さんが触れ合う、「個」の接客でシェアを伸ばしてきたところ。そして、今度は、この「スプラウツ・ファーマーズ・マーケット」と、近年、元気の良い小売業は、「人」のパワーを十二分に活かしたところだな、と、確信を新たにしたのでした。「ビジネス・モデル」も「仕組み」も重要なことは言うまでもないですが、ビジネスの原点はやはり、「人と人とのつながり」。それが改めてクローズアップされる時代になっていると感じます。


この記事は、石塚しのぶ書籍連動サイト:石塚しのぶのブログに掲載されたものです。


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